なかなか上がらない免疫力を簡単にあげる3つの方法

こんにちは!はしもと接骨院相模原院の斉藤です。

依然猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症(以下、COVID)。未だ収束の見通しは立たず、生活や経済活動に大きな影響を及ぼしています。

COVID対策として、「手洗い」「うがい」「消毒」「マスク着用」「不要不急の外出を控える」などが推奨され、多くの方がこの基本的対策を日々履行していると思います。

GoToが始まったり人々の活動が活発化してきており、COVIDの拡散も予測されます。

私たちが今できることは限られていますが、早期に収束させ、平穏な日々を取り戻すために個々人の取るべき対策は継続していくことが大事でしょう。

 

さて、私は鍼灸師として個々人が行える対策として上記の対策に加えて3つの対策をご提案します。それは『免疫力の向上』です。

尚、参考文献は文末にまとめて掲載させていただきます。

 

なぜ「免疫力向上」なのか

「手洗い」などの対策は感染を防止するためには必須です。しかし、どんなに防御しても感染の可能性は排除できません。万が一感染した場合、重症化するかが問題でしょう。重症化する原因として指摘されているのが、「持病のある人」「高齢者」など免疫力が低い人で、注意喚起がされています。人間の持つ免疫機能が正常に働けば、重症化は免れ、医療崩壊は回避できるのではないでしょうか。免疫力を向上させて、個々人が重症化リスクを下げられるのなら、取り組んでみてはどうでしょう。

免疫って何?

    • 免疫には、「自然免疫」「獲得免疫」の二種類があります。「自然免疫」はもともと人に備わっている「自然治癒力」です。毎日体内で発生するがん細胞を撃退している機能です。東洋医学では、自然治癒力を向上させることに重点を置いています。「獲得免疫」は、はしかやおたふく風邪など、一度かかると二度目はかからないという免疫機能です。ワクチン接種はこれに当たります。
    • 免疫を司るのが白血球です。赤血球・血小板と同様血液中の細胞で、ウィルスや細菌などの侵入から身体を守ります。白血球は更に「リンパ球」(35%)「顆粒球」(60%)「マクロファージ」(5%)に分類されます。最大勢力の顆粒球は、外部から侵入する細菌と戦い、結果として化膿を起こします。傷口が化膿したり、ニキビが膿んだり、緑色の鼻水が出たりするのは顆粒球が戦った結果です。リンパ球は細菌より微小の花粉やダニ・ウィルスなどを担当します。リンパ球の代表格のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、癌化した細胞を撃退します。
    • 免疫と密接な関係にあるのが「自律神経」です。自律神経は、「交感神経」「副交感神経」に分類され、交感神経は活動時に優位になり、副交感神経は休息時に優位になります。交感神経が優位の時は「顆粒球」が活発化し、副交感神経が優位の時は「リンパ球」が活発化します。役割に応じて必要なタイミングで分泌を増やします。
    • 免疫力は、体温が上がると増加します。風邪をひいて熱が出るのは、身体が免疫力を高めて風邪のウィルスと戦おうとしている証拠です。体温を上げれば免疫力が高まるのです。体温が1度上がると免疫力は500%となり、1度下がると免疫力は70%となります。1日1回体温を1度上げるよう取り組んでみましょう。

運動による免疫力向上

    • 体温の多くは筋肉で作られます。よって、運動をすれば体温は上がります。軽く汗をかく程度のウォーキングから、極限の走りをするマラソンまで、運動の質は違いますが、汗をかくということは、体温が上がり過ぎたので上がり過ぎた体温を調整するために汗をかきます。軽く汗が出る状態を目安に、軽い運動から始めてみましょう
    • 外出が難しい今、踏み台昇降はおすすめです。30~40㎝の高さの台(階段でも玄関の段差でも結構)を用意して、1回10分やってみましょう。

風呂に入って免疫力向上

    • 入浴は一番手軽で確実で年齢に関係なくできる体温を上げる手段でしょう。しかし、熱い湯にカラスの行水のような入浴では体温の上昇は見込めませんし、熱いというストレスで交感神経が優位となり、血管は収縮してしまいます。快適な温度の湯にゆっくり浸かるのが理想です。
    • 副交感神経が優位になり、血流を良くするお湯の温度は何度でしょう。目安は41℃です。体温より4℃高い温度が最も快適とされています。平均的な体温が5℃と考えると41℃を目安に設定するのが良いでしょう。時間は10分、半身浴なら20~30分で、無理をしないように出たり入ったりでも大丈夫です。
    • ここで皆さんにお勧めする入浴として「銭湯」をご紹介します。家庭のお風呂より広い銭湯には、ストレスの解消や集中力や創造力を高めるα波が多く現れる効果があります。また、血液循環を良くして新陳代謝を活発化する「温熱効果」、お湯の中で体重が10分の1になり開放感が生まれる「浮力効果」、肩まで浸かれば500キロほどの水圧が腰にかかり収縮するのでリンパの流れを良くする「静水圧効果」が期待できます。ちょっと熱めのお湯に浸かれば「HSP(ヒートショックプロテイン)効果」と言って、熱刺激で生まれるたんぱく質で免疫力を高めたり傷ついた細胞を修復するたんぱく質が増加します。週に一度の銭湯は心と身体を開放してくれます。

お灸で免疫力向上

    • 最初に、イギリスのチャリティ団体MOXA AFRICA(モクサアフリカ)の活動をご紹介します。団体代表のヤング先生は、日本の原志免太郎先生のお灸で結核治療をする論文を北米鍼灸医学誌で知り、アフリカのウガンダで結核とエイズの治療を始めました。アフリカでは毎日5,000人が結核で亡くなっています。治療薬はあっても高額であること、多剤耐性菌・超多剤耐性菌が増えることで治療は困難を極めています。
    • そんな中、現地の看護師などを通じて「足三里へのお灸」を毎日実施し習慣化させたところ、その効果が実証されました。お灸の効果に関するエビデンスが少ない中、科学的研究に基づきお灸の効果を示す明確なエビデンスが得られました。
    • 灸や鍼は、身体の外部から熱や鍼が身体に入ることで患部に免疫システムを起動させて治療するものです。人間が持つ「自然治癒力」を活性化します。直接結核やエイズに効果があるというものではなく、免疫力を高めて重症化を防ぎ快方に導くものです。だから、多剤耐性菌・超多剤耐性菌であっても関係ない訳です。空気感染である結核に効果を実証したお灸は新型コロナウィルス感染症にも十分な効果が期待できます。
    • 運動や入浴に比べると手間はかかりますが、運動や入浴ができない人や既往症があるような人には選択肢として提案できます。

今、自分にできること

「運動」「入浴」「お灸」と三つの免疫力向上の提案をいたしましたが、どれも普段からできることで、常に免疫力が高い状態を維持していれば健康でいられる訳です。このほかに、食事などの免疫力向上の手段は沢山あります。自分にあった免疫力向上策を見つけて是非取り組んでください。

  • 参考書籍

「体温免疫力」安保徹著(ナツメ出版)

「体温を上げると健康になる」齋藤真嗣著(サンマーク出版)

「お灸温故知新7」(せんねん灸機関紙)

「1010銭湯は長生き作戦の最前線基地だ‼」(全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会発行)

 

投稿者プロフィール

斉藤法男
斉藤法男鍼灸師 AFP(ファイナンシャルプランナー)
年寄りを大事にしよう!!